教室に入るとすでに人がたくさんいた。


「…」


あー、もう無理、帰りたい…


「ねぇねぇ」


私が席に着こうとすると女の子が声を掛けて来た。


「何?」


「一人?知ってる人とかいる?」


「いや、いない」


「私もなの!隣いい?」


いや、いいって言う前に座ってるし


女の子は私の返事を待たずに私の隣に座った。


「私秋原杏、あなたは?」


「…早島愛里沙」


「よろしく、愛里沙」


「うん」


まぁ、悪い気分ではないからいっか


それから私は杏と一緒に過ごした。