好きってゆってよ





優羽はムクッと体を起こして
ボーっとしていた


寝ぼけてるのかな…?



「おはよ、優羽。」


「んぁ…はよ」



優羽は頭をかきながら欠伸をした。




「…って!大丈夫か!?」


「あ、うん! まだちょっと痛むけど…」


「そか、良かった…」



そう言って優しく笑った。




─ドキン




相変わらず、笑顔は昔のまんまだな。


そんなことを思うと
少し嬉しくなった。





「…そういえば、優羽が運んでくれたの?」


「あぁ、お前ほんと軽すぎ!」


「最近朝食べてないからかも。」


「ばーかっ!だから倒れんだよ」




優は意地悪なことを言いながら
あたしの頭をグシャグシャ撫でた。




自分でも顔が赤くなるのがわかる…