好きってゆってよ




ドアに手をかけた、
その時だった。



「……っすきっ!!」




────は?



「…優羽がすき…大好きっ……」




え、ぇええぇえ!?!!?



俺を好き?

今度は寝言じゃなくて…?



「…ほんとに?」


「…ふぇ?」




ほんとに、俺なんだよな…


なんて考えてると、嬉しくなって
いつの間にか笑ってた。


こんな嬉しいの初めてかも。




『俺も』ってゆって優しく抱きしめた。



俺、今凄い幸せだな…


なんて思ってたら急に結衣が
何か思い出した様に話しかけてきた。




「ねぇ、優羽?」


「ん?」


「好きって言って…?」


「はぁ!?」