「…首は平気か?」
帝の落ち着いた声が聞こえ
いきなり意味のわからないことを
言われた私の頭の中はハテナマーク
すると…
帝の手が私の首へと向かってきて
親指で何かをなぞるように触れる。
少しひんやりしている手だったから
なのか触れた瞬間私の体がビクッと震えた
男性にこう言うふうに
触れられるのは初めてで、
これが普通なのかそうでは無いのか
それさえも分からない私は
緊張して体がガチガチ。
「あ、あの!」
「…どうした?」
「…く、首の傷なら治りました。
なので…て、手を…」
「そうか。」
退かすように言うと首から手を離す帝
人に対してきっと無関心で
顔さえも覚えていない、ましては
あんな事があった事さえ
忘れていると思っていたのに
何ヶ月前の出来事を帝が
覚えてる事に驚く。
