〜帝皇が愛したBlack*cat〜

繁華街の道を心地よいスピードで
通り抜けていく。

さっき、家の住所を伝えようと
したけど「知っています。」と
言われてしまった。本当、恐ろしい人達
人の家まで特定してしまうなんて

窓の外の見慣れた景色を見て
思わず、ため息がこぼれる。

「…何だ。疲れたか」

帝からの問いかけに「大丈夫」と
答えるとそれから返事が
返ってくる事は無く、車内は静か。

なので、私も黙っておく事にして
頭の中で反省会をする。

ユウちゃんとニッシーに息抜きするように
言われて頷いた私を罰してやりたい。

さっきも、さっさと帰れば
よかったんだわ。

反省することが多すぎて頭がパンクしそう。

「夏恋」

忙しい私は、名前を呼ばれ
もちろんその声は隣に座っている帝で

「…はい。」

振り向きもしないまま、返事をすると

「何だ。機嫌悪いのか」

そう言う声が楽しそうなもんだから

「誰のせいよ…」
っと、小さく呟いても
帝の耳はかなりいいようで…。

「本当、面白れぇ女だ。」

怒ると思ったけど、帝は笑い出す。