「うぜぇ」
そう聞こえて、てっきり私のため息が
大きかったのかと思ったけど
どうやら、私に言ってるわけではなさそう
「見てくんな」
この一言と同時にこちらに
向いていた視線は他へと向かい
誰1人としてこちらを目を向ける者はいない
これが、この街の支配者の力
全てのものを支配し、制圧する。
道が出来たお陰でスムーズに
出口まで行くことが出来て
外に出ると、目の前には黒の高級車
「夏恋…車に乗れ」
そう言って、帝は振り返る。
「…はい。」
車に歩み寄ると、帝の横を通り過ぎ
後部座席に乗り込んだ。
そして、続けて私の隣に乗り込む帝
