〜帝皇が愛したBlack*cat〜


「あっ、いや…私
タクシー乗って帰ります。
それだと、大丈夫ですよね?」

間宮さんに視線を移すと

「…ぁあ、すみませんね。もう
決定事項なので」

と申し訳なさそうな口調で言うものの
悪びれてないような気がするのは気のせい?

隼人に腕を掴まれ、立ちあがると
帝はそれを見て歩き出す。

「間宮さん…」

訴えるように間宮さんを見ても

「すみません。帝が法律なので」

そう言って、私に歩くように
促(うなが)してくる。

帝を中心にこの街は回るらしい。

仕方なく歩き出す。
前には、帝。
横には、隼人に間宮さん

螺旋階段を降りると、騒がしかった
ダンスフロアは静まり返り

人が溢れ返っていたのに
2つに分かれ、出口までの道ができる。

来た時よりも、視線が多くなったのは
目の前を歩いてるこの男の所為だろう。

はぁ…とため息をひとつ。
そして、足元を見る。