「帝!!!」
仲間であろう人が叫んだ瞬間
こちらに向かって
歩いてくる男の足が止まった。
もう、何が何だが分からない
分かることといえば
私は殺されそうで、
目の前の男は
私は死んでもいい。
絶対そう思ってる。
近づくな!って言われるのに
近づいてくるし、
仲間が止めなかったらきっと
こっちに向かって歩いてきたに違いない。
こっちに向かって歩いてきたに違いない。
だって、見ちゃったもん。
黒田と言う男が一歩後ろに下がった時
一瞬だけ見えた
あの、獲物を睨みつける。獣の目
黒田と言う男が震えている理由が
わかった。睨まれるだけで殺されそうだ。
