〜帝皇が愛したBlack*cat〜


「夏恋ちゃん、心の声漏れてる」

「えっ!!」

横から、隼人にそう言われて
とっさに手で口を塞ぐ

…いまの聞かれた?

「ハハハッ…夏恋ちゃん面白すぎ」

そう言って、お腹を抱えて笑う隼人

「人に向かって、指差さないの!
隼人も間宮さんも笑わないで下さい」


「チッ…」

「えっ、怒られました!?」

不機嫌な舌打ちが聞こえて
見ると、うん。機嫌が悪い

「夏恋さんは、帝の名前を知りませんか?
ユウさんとかから紹介されませんでした?」

どうしていきなり、名前の話に
変わったのかわからないけど
さっきまで、笑っていた間宮さんは
表情を元に戻し、私に聞いてくる。

「うーん、ごめんなさい。
覚えてないです。」

本当に、覚えてない。
今まで、あの男だったり
彼とかしか読んだ事が無いからなぁ。

「そうですか。
この街の支配者の帝もまだまだですね」

そう言って、また楽しそうに笑う。

「藤堂 帝だ覚えておけ。」

低くて、ハスキーな声はVIPルームに響く

「あ…はぁ」

射抜くような強い視線に頷いた。