「クククッ…お前面白れぇな?」
ついつい、声のする方を
見てしまいグラスをゆらゆらと
揺らしがら口角をあげて
笑っているのは、あの男
「別に、私は笑わすつもりじゃあ…」
「俺たちとまともに話出来る女は
この街には居ねぇよ」
と見据えられる。
何を考えてるのか全く読み取れない
漆黒の瞳にゾクっとする。
話してはいけないほどの
人達なんだろうか。
「そうそう、近づいてくるのは
尻尾振って媚びてくる奴ら」
そう言って、ビールを飲む
隼人はなんだか淋しそう。
「私、媚びなんか売れないです。」
ここは、正直に言ってしまおう。
「んなもん、端から期待してねぇよ」
ハスキーで低い声が少し楽しそうに聞こえる
「それは、良かったです」
機嫌も良さそうだし、
怒られる可能性は低そうだ。
