「あれ、ちょっと待って、
五十嵐さん!お金払わなきゃ」

このまま、外に出てしまえば
万引きなってしまう。

店を出ようとするので踏ん張って
耐えながら訴える。

「それなら、もう払ったから。」

「いつの間に!?」

「かれんちゃんが着替えてる間にね
何も考えずにパーっと遊ぼうぜ」

そう言って笑う五十嵐さんを見て
力が抜けた。

「後で、返しますからね!!」

と、強く言うものの

「はいはい。」と流され

そのまま手を引かれ、目の前に
止まっていたタクシーに乗って

もう、CLUB化してるであろう
MARIAに向かった。