フィッティングルームの外に
綺麗に並べてあったのは
このドレスによく似合う
7センチの黒のパンプス。
さっきは、私の気持ちに気づいて
くれた男性スタッフに
辞めたいと顔で訴えてみたけど
気づいてくれない。
こうしているうちも
どんどん、事は進んでいて
「この服は、MARIAに
届けさせるから」
と言って、持っていた服は奪われ
男性スタッフはそれを受け取り
「かしこまりました」
と言って、奥の部屋に消えていく。
「じゃあ、財布と携帯は
これに入れてね」
次に渡されたのは
これまた、可愛いハンドバッグ
この格好で、歩くなんて…そつ思うと
「帰りたい…」
と、心の声がだだ漏れ
「それは、駄目。さぁ行くよ」
私から、財布と携帯を奪うと
それをハンドバッグに入れて
私の手を引いて歩き出す五十嵐さん
