〜帝皇が愛したBlack*cat〜


「いらっしゃいませ、五十嵐様」

近づいてきた、男性スタッフ

「彼女に似合うもの見繕ってくれる?」

「かしこまりました。」

そう言って、男性スタッフは頭を下げ
陣列棚に向かう。


「かれんちゃん、何か欲しいもの
あったら何でも言って」

そう言って、ネックレスをとって
これなんかどう?って渡してくる

「俺からのプレゼントだし
心配しなくていいぞ」

「大丈夫です!私、自分で買います。」

「無理矢理連れ出したお詫び」

五十嵐さんはそう言うけど、

「そんな事で、人に物をねだるような
事はしたくないです。
今日は、私の知らない事
いっぱい教えてくださいね!」

そう言って、私は男性スタッフの
後をついて歩く。

「面白い子。」

後ろの方でそう呟いた言葉は
私の耳には届かず

目の前にあるたくさんのドレスを
見つめる。

「こちらはどうでしょうか?」

男性スタッフが持ってきたのは
赤いショート丈のAラインのワンピース

ところどこに、シルバーのストーンが
散りばめられてるワンピースは
私の好みだが、こんな綺麗な物
似合うはずがない…。

私の、考えている事が伝わったのか

「あなたにきっとお似合いです。」

そう言ってくれるも、なかなか手が出せない。

すると、五十嵐さんが
男性スタッフからドレスを受け取ると

「絶対似合ってるよ。」

そう言って、側にあった
フィッティングルームにへと私を押し込み

「じゃあ、着替えたら出てきてね」

と、ドアを閉めた。