もう、外はすっかり夕方
「かれんちゃん、こっちこっち」
笑顔で手招きをする五十嵐さんに近づく。
「よ〜し、今から服屋に行こうか!
せっかくのCLUBデビューだし
少しお洒落しよう。」
そう言って、歩き出した
五十嵐さんの後を追いかけて歩く
すれ違う人は、皆驚いた表情で
こちらを見てくる。
…睨まれてるのは気のせい…?
「あの…私、この格好でいいですよ。」
「もう、着くから。ほらあそこ!」
そう言って、五十嵐さんが
指差す先のお店に見覚えがある。
ショッピングの時に
あの男を目撃したお店だった。
「えっ!?高級店…ですか?」
お金は、無いわけでは無いけど
無駄遣いはしたくなくて
足取りがゆっくりになる。
「良いから、良いから」
そう言って私の手を引いて
ぐんぐんを前へ進む五十嵐さん。
「「「キャー!」」」
その瞬間、周りの女性を悲鳴をあげて
さっきよりも、睨まれる。
私、何か悪い事でもしてるのだろうか?
周りの反応も気にしつつ
五十嵐さんに手を引かれたまま
お店の中にはいった。
高級店の店内、高そうな物が
沢山並んでいてスタッフさえも
高級スーツに身を包んでいた。
完全に場違いだ…。
