「ねぇ、ちょっ…歩くの早い!」
美空に手を引かれぐんぐん
進んでいくけど、ヒールを履いていて
この速さは、さすがにきつい。
メイン通りから、離れたところで
やっとスピードが落ちて
近くにあったファミレスに入った。
今の所、会話無し。
店員さんが、水を運んできてくれて
それをみんなが口にして
コップを置いたと同時に綾乃が口を開く。
「もしかして、最近
ねこ指名で電話する人って…あいつ?」
「まぁ…うん。」
「んで、なんかあったの?」
そう聞かれたら、答えるしかなくて
最初の出会いから、
初めてビルに入った日の事を説明する。
「は?ありえないんだけど。露出狂?」
最初に聞こえたのは、美空の厳しい一言
「ねこ、絶対関わるんじゃないよ!」
綾乃は、さっきから怒っていて
「男の人って…怖いね。」
そう言って、完全に笑顔が
引きつっている実春。
「わかった。気をつけるね。
さっきは、ありがとう」
