「…チッ」
不機嫌な舌打ちが聞こえて
振り返れば、
苦虫を噛んだような顔で
帝は彼女の背中を見ていた。
あ〜ぁ、そろそろ本気になりそうだ。
俺達の容姿にも地位にも
全く興味を示さず、それどころか
帝が、この街の支配者だって事も
知らないだろう。
しっぽを振る事も媚を売ることも
しない。
周りの女達には持ち合わせてないもの。
だからこそ、珍しくて
興味を惹かれる。
誰もが、振り返るであろう
容姿を持ち合わし、
歩く姿さえ、優雅で気品もある。
ここにいる誰もが
魅力を感じられずにいられないだろう。
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