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「捕獲しますか?」

ボクサーパンツだけ履いている帝に声をかける
赤髪の男 間宮 晴翔 (まみや はると)

「いや、いい。」

そう言いながらも新人…いや彼女の
出て行ったドアを見据える、帝

「そうですか?まさかあの
店員、女だっとは驚きました。
女ならば、こちらで受け取るべき
でしたね。他人の戯れなんて
衝撃的だったでしょうに」

口ではそう言いながらも晴翔は
悪戯を成功した子供のように
口角をあげて笑う。



「あの金色の目は
忘れらんねぇかもな。」

帝らしかぬ言葉にさっきまで
笑っていた晴翔は驚きを隠せず
目を見開く。
何にも執着せずにその場限り付き合いを
してきた帝が忘れられないという女

「シャワーを浴びる。部屋の女
処分しとけ。」

そして非情な言葉を残して帝は
バスルームへと消えていく。

女は性欲処理のただの道具
だから、処分なんて言葉が出でくる。

冷酷で怖い男、桐堂 帝 (とうどうみかど)

誰もが恐れるこの街の支配者。

そんな、男が興味を持った女。

今度、ミリアーヌにでも
行ってみようか。なんて考えながら

奥の部屋へと消えていく晴翔。

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掛け合わせた歯車はクルクルと回り出す。