すると、背後からドアの開く音が聞こえ
「おい、待てよ。」
と、あの男の声がした。
それを、合図にスタートダッシュをする。
これ以上、ここにいては危険だ。
やる事はやったから、あとは
女とバレ無いように早く帰ろう、
でも神様は私の味方をしてくれない。
勢いよく開いだドアの風圧で
ふわりと浮いた私の大事なカツラ
慌てて頭を押さえたが
さらりと、流れ落ちた私の黒髪
ドアが閉まる前、
「女?」と赤髪の男の驚く声が聞こえた
気がしたけどそのまま立ち止まらずに
待っててくれた、案内役の女性の
横を走り抜けこの迷路の道を進む。
正直どこを行っていいかわからないけど
ユウちゃんの言う危険が
どのくらい危険なのか、
分からないから怖い。
とりあえず、足を止めず
右、左に曲がる。
どんなに、曲がっても出口が見えない。
