〜帝皇が愛したBlack*cat〜


「ご注文の方はオムライスで
お間違いないでしょうか?」

相手は、お客さんだ。

例え何があってもちゃんと
話をするときは、お客さんの目を見て
話す。これがニッシーの教え

「ああ''?」

そう言ってこちらを見た男と目があう。

妖艶な美形の男の顔に見覚えがある。

一か月前ほどに起きた。

殺されかけた、あの日に出会った

あの男だった。……最悪だ。

雰囲気的にこの男が偉い人なんだと思い

今ごろバカ野郎と叫んだ事に後悔。

とりあえず、女だとバレる前に

早くこの場を離れないと。

「じゃあ、失礼します。
食べ終わった料理は、いつものように
回収にきます。」

その行為を楽しむわけでもない男に
違和感を感じながらも、
ギシギシとベットのスプリング音が響く
この部屋を私は後にしようと歩き出す。

「おい、待て」

背中に掛かる男の声

「んっやぁ…帝皇様ぁ…私を見て…」

女の喘ぎ声が激しくなる。

「…俺よりもその子に構ってあげてください」

そう言って、振り返らずにドアに手をかける

「チッ…さっさとイケよ。」

男の不機嫌な声と同時に

悲鳴に似た女の甲高い喘ぎ声

私は、外に出ると後手にドアを閉めた。