ネックレスをつけて

鏡の前で寝癖を直していると

首元の包帯が目に入った。

昨日は、泣いて痛みを感じなかったが

落ち着いてきて、消毒した時の激痛で

また泣いた。

もう、2度とこんな事がないようにしよう。

そんな事を考えながら

髪をいじっているうちに

待ち合わせ時間に近づいていた。

「ヤバイッ、急がなきゃ!」


近くのバス停には、もうバスが来ていて

駆け込むように飛び乗り

ギリギリ約束時間に間に合った。