「………

………大丈夫…です。家すぐそこなので

ありがとうございます…。」

手の甲で涙を拭いながら

頭を下げて、家に向かって走った。

後ろの方から『ちょっと、待って!』

っと聞こえたけどそんなのどうでもいい

早くこの場から立ち去りたい。

全速力で走って家に帰り

そのまま、玄関のドアに
もたれるように座り込んだ。