〜帝皇が愛したBlack*cat〜

「着きました。」

運転手さんに促(うなが)されながら
子供を抱いて2人は車から降りる。
こんな山奥には似合わない
立派な建物が目の前にそびえ立ち
固く大きなゲートと塀。
そして、何人もの男が周囲を
歩いている。
まるで刑務所のような警備体制。

「お待ちしておりました。
エレン様、ナツキ様。」


そう言って迎えに来てくれたのは
スーツを着た男性。

「ご案内します。」

男性の後をついて屋敷の中に入る。
そして、応接室に案内された。

大きなソファーに座る年老いた老人。

「…待っていたよ。
どうぞ、お座りなさい。」

そう言って、ニコリと優しく微笑む。
その笑顔を見た時2人は確信した。