〜帝皇が愛したBlack*cat〜


「3年かかった。
帝王と呼ばれる地位にのし上がるに
かかった年数だ。
俺たちの力だけでこの街を支配した。
与えられたレールの上を
歩くだけの人生なんてつまんねぇだろ。」

帝の視線の先には、
大きな窓から見えるキラキラ光る街並み

「カッコいいと思う。
自分達で努力してここまできたんでしょ?」

本当にそう思う。
3年でここまでのし上がったんでしょ?

格好よすぎじゃん。

「フッ...ありがとな?」

優しい瞳を向けて笑う帝にドキッとする。

「いや…あ、えっと…」

恥ずかしさで直視する事が出来ず
視線はキョロキョロ左右へ動く。

「ククク...顔赤いぞ。どうかしたか?」

分かってるくせに…

「だって、帝が笑うからだもん!
イケメンに笑顔向けられたら
誰だって赤く……な、る…」

何言ってるんだろう。私
恥ずかしすぎて両手で顔を覆う。
そんな私を見て
帝は手を口に当て笑っている。

「もう、時間だから帰るね!」

苦し紛れに見たデジタル時計
私の帰る時間を知らせてた。

「ああ、気をつけて帰れよ。
何かあったら大声で叫べ
1番近い奴がお前を助けてくれる」

「はいはい、黒服さんに向かって
大きな声で叫びます。」

「…気づいてたのかよ。」

カフェの外に一日中立っている黒服の男
CLUBで見た人と同じ格好してるから
すぐ、帝だな!って思った。

横断歩道を渡るだけなのに。心配性だな

「毎度ありがとうございます。」

いつものように挨拶をして
空っぽの食器を持ちドアに向かって歩く。

「今度はゆっくりした時間を作ってくれ」

「気が向いたらね?じゃあ、また」

ドアを閉める前に手を振ると

「また、来いよ。」

と言って、片手を上げてくれた帝

それから、他の食器を集めて
間宮さんと隼人にも挨拶をして

いつも通りに案内されるまま
ビルの外に出て、ミリアーヌへと帰る。