〜帝皇が愛したBlack*cat〜




まぁ、絶対ありえないんだけどね。
帝王様はどこまでも我儘(わがまま)らしい

そして、いつものように
奥の部屋と歩き出す。

トントントン

「ミリアーヌです。
ご注文の品お持ちしました。」

「…入れよ。」

「お邪魔します」

帝の返事が聞こえたので
ドアを開けて中に入る。

相変わらず、黒に統一された部屋は
他の部屋に比べて一段と暗く見える。

この部屋で1人PCとにらめっこする
帝を見ると、眼鏡をかけていて
いつものは違う雰囲気に
ちょっとだけ、ドキッとする。

「冷めないうちに食べちゃってね」

部屋は広いのに物が無いこの部屋には
テーブルさえなくて
帝の邪魔にならないように
デスクの端に置く。

「ああ。いつも悪いな」

そういって、眼鏡を外し
椅子ごとこちらに向いた帝
そしてすぐそばにある椅子に
座るように促(うなが)す。