〜帝皇が愛したBlack*cat〜

「お前は、どうしてこの街に来た。」

帝の落ち着いた声が耳に届く。

まさか、こんな事を聞かれるとは
思っていなくてその言葉に戸惑う。

「この街に来る人間は決まっている。
興味本位で俺たちに近づいてくる奴らか
…訳ありの人間。」

何かを暴こうとする瞳から
逃げるように目をそらす。

「ざ、残念だけど…
私はどちらも当てはまらないわ…。」

もしかしたら、私がこの街に来た
理由を知っているのかもしれない。



いや、そんなはずはない。

「俺ならお前を助けてやれる。」

何を根拠にこんな事を言っているのか
分からないけど、
帝の声は自信に満ち溢れていた。

「例え、私が困ってたとしても
貴方の助けなんてい、要らないわ」

私は誰の力も助けも必要ない。
迷惑なんかかけたくない。

私の運命は自分で切り開くんだ。