「……瑞月」 瑞月はずっと私のそばにいてくれた。 辛い時悲しい時いつも優しく私の頭を撫でてくれた。 瑞月はどんな気持ちで私を慰めてくれてたの? そんな事を考えたら胸が苦しくなった。 こんなに近くにいたのに。 ずっと近くにいたのに気付いてあげられなかったなんて。 「……私は。」 ガチャッ 突然屋上のドアが開いた。 「……なんでいるの、」 そこには怜の姿があった。 「…乃彩」