「ごっほん。乃彩さんに大事なお話があって来てもらったんだよ。」
さっきとは一転して真剣な顔で話してきた。
「怜には次期社長って考えている。それで乃彩さんにも色々迷惑がかかると思うけど怜のスケジュール管理をする怜の秘書になってもらえないかな。」
「え、?」
「自分の秘書は親しい人の方がいいし妻になる乃彩さんが傍にいてくれたら怜も安心して仕事が出来ると思うんだ。」
私の頭は完全にショートしてしまった。
お父さん曰く代々昔から社長様の秘書は妻がやる事が多かったらしく自分も妻がやっているし妻なら安心して任せられるからというのが理由らしい。
でも、私なんかが怜の秘書なんて務まるのかな?

