着いたのはホテル 怜は表情を曇らせたまま私の手を握ると中に入って行く。 「西川です。」 とフロントの人に言うとフロントの人は鍵を渡してくれて指定された部屋の中に入るとそこには怜の両親らしき人が座っていた。 お母さんは優しそうだけどお父さん怖そう。 そりゃあ、社長様だから怖いだろうな。 「お待たせしました。この人が俺の彼女の冴島乃彩です。」 「あ、初めまして冴島乃彩と言います。」 と頭を軽く下げるとお父さんが席を立ち私の目の前まで来ると突然ふにゃんと笑ったかと思ったら私を抱き締めてきた