怜side




俺が初めて乃彩に会ったのは入学式の時だった。
学校に行くなり女たちはギャーギャーうるさい
本当どこから出てんのって思うくらい高い声で悲鳴上げて



昔からこうだったから慣れてはいたけどうざいという気持ちは変わらないまま



そんな中他の女みたいにキャーキャー言うわけでもなく
告白してくるわけでもなく。


ただ心細そうにしてる女がいた。
それが乃彩だった。



肩まである栗色の髪の毛が風になびいてた
顔はかわいい系で


こいつモテるんだろうなって思った。



その後も時々廊下ですれ違う度に目で追っていた
いつも笑顔で元気いっぱいで何故か分からないけど気になっていた。


でもその女はいつもある一定の男と一緒にいた


滝沢瑞月