「うそ、本当は違う本命がいるんでしょ」
「いない。お前だけ」
「うそ、は嫌い。」
「本当だ、」
どうして、そんな真剣な本気な目で私を見るの。
本当に私が1番だって錯覚してしまうじゃない。
「じゃあ証明して……私だけ好きっていう証明をして」
そんなに言うなら証明してほしい。
そしたら私信じられる。
でも、怜は困ったように眉を下げた。
ほら、やっぱり私への愛は偽りだったんじゃん。
もう痛いくらい分かったよ。
私が話そうとした時怜は私の腕を掴むと、
「分かった、来い!!」
「えっ、」
私たちはそのまま家を出た。