イケメン彼氏と(元)デブ子ちゃん




昼休み、わたしたちの女子会が始まりした。



「本当にさ〜、結衣って鈍いよね〜」


梨里が菓子パンをくわえながら言ってきた。


「…鈍くない…」

「もぉ!そんなんだから山崎に騙されるんだよぉ〜」



「…紗里…騙されるって……心配し過ぎだよ!」

「「はあぁ」」



た、ため息つかれた……。

そんなにあたしって、鈍感なのかな…?




「デブが飯食ってるぞ!」

「もっとデブるぞー」


…また、男子にからかわれる。



なんか、あたしは大丈夫だけど、

二人に悪いな〜。



あたしがイジメられてないのだって、二人がいるから。

一人じゃないって分かってるから、堂々としてられる。


「……ちょっと、結衣。」

「え?」



「また、あたしたちの心配してるでしょ?気にしないで。あたしたちが好きで、一緒にいるんだから」

「そーだよぉ?親友だもん。」



…やばい。

泣きそうだ…。




「あたしたちは、結衣が心配だよ!」

「…え?」

「このまま、ずっと馬鹿にされたままでいいの?!」

「そぉだよ!!!本当の結衣ちゃんは、すっごい可愛いのに〜」



あたしが、可愛い??

ありえないありえない!笑

女の子のお世辞ってやつですね…。