太陽が眩しい朝。
俺は、結衣を起こしにきた。
さすがに、いつもは部屋まで入らないけど、結衣ママに頼まれて…。
「おきろ、結衣」
声をかけると、さすが寝起きの悪い結衣さん…。
こっちをにらんできた。
「んー?かな?………まだ眠いの…邪魔しないで」
「奏多じゃねーし…てか、遅刻すんぞー」
「もう…うるさいな………って、比呂?!?!?!」
急に目を覚ました、結衣。
いっきに体を起こす。
そして、布団の中に隠れた。
「なななななんで?!ここあたしの部屋だよ?!」
「いやいや、知ってるし」
「早く出て!!起きたから!」
「なに?照れてんの??」
「なっ////」
え、これ本気で照れてる感じじゃね?!
うっわ…にやけるんだけど。
結衣の色んな顔をもっと見たいと思った。
「俺、結衣の寝顔見ちゃったな〜」
「へっ?!」
「寝てる間に、何したか知らないんだもんな〜」
「…何したの?!」
「まあ、記憶ないなら、いいけどさ!」
俺は、笑顔で結衣の部屋から出た。
今頃、俺のことで頭がいっぱいなんだろーな〜。
もっと俺のこと考えればいいんだ…なんて考えてる俺は、王子くんにも負けないくらい独占欲強いかも。