イケメン彼氏と(元)デブ子ちゃん

「しつれいしまーす」




ノックをして入ると、一人の男子と女子が座ってた。



「あ!どーぞ!」



女の子があたしに椅子に座るようにうながす。



「ありがと!」



静かにいすに座ると、元気そうな男の子がこっちをじっと見てる。




「な、なにかな…?」




あたしが心配そうに顔をみると、男の子はすごくびっくりして、椅子から落ちてしまった。



「…?!」



なに、何なの?!


さっきから一言も喋らないしさ…。


怖いよ…。




「ちょっと〜隼人!どしたの?変だよー」



女の子が引き出しの中をごそごそとしながら、笑ってる。


付き合ってるのかな…?





「あの!!俺!隼人っていいます!…あの…あの…!一目惚れしました!」








……ん?今なんて…?









………っぇえええええええええええええ?!




一目惚れ?!


嘘だよね?!





「冗談はやめてよ!隼人くん」


「本気です!俺、こんな気持ち初めてなんです!」


「…えと…じゃあ…ごめんなさい」


「っ?!」




あたしは、隼人くんの目をしっかりと見ていう。



「あたし、彼氏がいるから…ごめんなさい」


「あ…はは…まあ、そんなに可愛いなら彼氏ぐらいいますよね…はい…」






すごいショック受けてるように見えるんだけど…自惚れすぎ…?




「もう!隼人!あんたのその行動力はどこから出てくんのよ!」

「だってさ〜思ったことはすぐ言わないと、後悔するだろ?」




…この二人、付き合ってないんだ…?!

どーみても、カップルだよ…。



それにしても…もったいないな…隼人くん…。

イケメンなのに…。

きっと、あたし以外に告ってたら、絶対OKされてたよ!