「なあ!あの子めっちゃかわいい!」
「不器用とか、可愛すぎんだろ〜♡」
「晴輝の彼女って、デブじゃなかったっけ?!」
…クラスの男子が注目してる。
ほんとは、もっと話したいけど、しょうがないよな…。
「結衣、ありがと。もう帰って」
「…えっ?」
俺は、結衣を教室まで送って、自分の教室に戻った。
言い方が冷たかったか…?
ずっと黙ってるし…。
でも、あーやってしないと、みんなの目の前で、めちゃくちゃにしたくなる。
「はあぁ…」
「ため息53回目だぞ…」
「げっ、数えてんのかよ」
「すぐ100回行きそーだぞ?ギネスのっちゃえよ。もう。」
そーいうことを、真面目に言うとこが、ホントに馬鹿だな〜って思う。
俺は、だんだん女子が集まってきたから愛想笑顔をつくった。
こんな俺と付き合ってくれてる結衣を縛り付けちゃダメだよな…。
ちょっと反省…。

