目が覚めると陽菜人が
隣に居なくて服を着ていた。

リビングに行くと父さんがいた。

帰って来たんだ……

俺は急激に不安に襲われた。

母さんは理解してくれたけど
父さんは……?

陽菜人と離ればなれに
なったら俺は生きていけない❢❢

「おかえり」

平常心を保ちながら
それだけ言えた。

「皇多?」

陽菜人は気付いたらしい。

父さんがいるとか
気にせず抱き締めてくれた。

「大丈夫だ。
俺は一生、皇多しか愛さないから」

この言葉に当然、
父さんは怒った。

「んんっ……」

だけど、陽菜人にキスされた。

「俺は認めないぞ❢❢」

そうだよね……

「そう言うと思ったぜ。
だけど、父さんには二択しかない」

どういうこと?

「一つ目は俺達を認めること
二つ目は今此処で俺達が
死ぬのを見届けること(ニヤリ)」

陽菜人も同じ気持ちで
いてくれたんだ……

嬉しい♡♡

本来、心中しようと言われて
“嬉しい”というのは可笑しい。

だけど、俺は陽菜人に
愛されてるとわかる♡♡

それから二時間後、
父さんが認めてくれた。