三ヶ月ぶりに出張から帰ってきた。

しかし、息子二人は
一向に出てくる気配はない。

「陽菜人と皇多は?」

燿子に訊いてみる。

「色々あってね、今は寝てるわ。
先にお風呂に入ってきたら?」

燿子の言葉に後でいいと答え
何か気になるから
着替えて待つことにした。

「父さん、おかえり」

数分後、眠そうな陽菜人が
何故か客室から出て来た。

「ごめんね、折角寝てたのに」

燿子が陽菜人に謝った。

「大丈夫だよ」

二人にしかわからない会話。

「久しぶりだな」

そんな会話をしていると
Tシャツ一枚で皇多が起きて来た。

「おかえり」

皇多が言った後
陽菜人は抱き締めた。

「皇多?」

何か気付いたらしい。

「大丈夫だ。
俺は一生、皇多しか愛さないから」

もしかして、二人は……

「んんっ……」

やはりそうか❢❢

「俺は認めないぞ❢❢」

兄弟で男同士で
そんなこと許さない。

「そう言うと思ったぜ。
だけど、父さんには二択しかない」

なんだと?

「一つ目は俺達を認めること
二つ目は今此処で俺達が
死ぬのを見届けること(ニヤリ)」

死なれるよりはいいか……

しかし、燿子が二人の味方だったとはな。

二時間後、二人を認めることにした……