はい。遅刻しました。
クラス表を見て慌ててクラスへと向かう。
あったあったここか.....。
やっとこさたどり着いたB組だが先生のお話中。
ものすごーく入りづらい......!!
だけどずっと入らないわけにもいかない。
勇気を出してドアを開けるといっせいに目線が集まる。
あああああああああああ.....!!!
緊張.....!!
『お、遅れてすみません.....』
初日から遅刻して、と怒鳴られるかと思いきや先生の反応は俺の予想できなかったものだった。
「えっと、君は新入生の子かな?」
うん?
『はい。そうですけど......』
まさかクラスを間違えた?
いやいやそれはない。何度もクラス表を確認したけどB組だったはずだ。
周りからクスクスと笑い声があがる。
先生も笑いをこらえきれないといった様子だ。
なんでだ?
『えっと.....俺の席、どこっすか?』
普通黒板に席とか書いてそうなもんだが何も書いてない。
1人の男子が爆笑しながら立ち上がってこちらに歩いてきた。
明るい茶髪の長身イケメンだ。
くっそ羨ましい。
.....じゃなくて!!
『あの、なんですか?』
俺が困っていると自分の胸元の組章をとんっと指で叩いた。
2B
そこに書いてあった文字を見て唖然とした。
嘘だろ。
「やっと気づいたかい後輩くん。」
その男子がニヤニヤと笑いながら言う。
『はい....』
俺のクラスは1年B組
ここは2年B組
つまり、うん、そういうことだ。
穴があったら入りたい。というか穴掘ってでも入りたい。いやもういっそトイレでいいから逃げ込みたい。
周りから聞こえる笑い声を聞きながら俺は絶望感に包まれていった.....。