「……っ…」 “仲間”。 たった一言。 だけど、あたしにとってそれは、涙が出るほど嬉しかった言葉。 親友も、友達も、高校生活でさえ泰雅に奪われた。 それでも、あたしのことを仲間だと言ってくれる人たちが、まだいたんだ。 「…ナナキはどうしたい?」 あたし…。 あたしは…… 「…レイっ!!」 睨み合っていたレイと泰雅が、こっちを向く。 泰雅の目が、まだ怖い。 でも…… 「…勝って!!絶対に…絶対に勝って!!」 あたしも、泰雅ではなくて、黒桜の…レイの仲間になりたい。 自由になりたい!!