「オレのっ!!彼女っ!!なんだろっ!?」
「うッ…グハッ……クッ…」
横に倒れたあたしの体を、躊躇なく蹴る。
痛い。
苦しい。
息が…デキナイーーーー
「ハァッ…ハアッ……クッソ!!」
「…………。」
しばらくして、泰雅が蹴るのをやめた。
…終わった…?
血走った目の泰雅は、後ろの部下に向けられる。
「おい…お前ら!!好きにしていいぞ」
え…。
そ…んな…。
今までは、部下に任せることなんてなかったのに…。
「泰雅さん。それって…」
「あぁ。ヤっちまってもいいぜ?」
泰雅がそう言った瞬間、男たちの目が変わった。


