「!!優月ッ!!」 「うぅ……」 すごい力でふっ飛ばされた優月の額には、血が滲んでる。 「もうやめて!!優月を傷つけないでよ!!」 (優月は関係ないのに!!) あたしの視界も、涙でぼやける。 ガッ!! 「うッ…」 みぞおちに一発、泰雅から蹴りを入れられ、意識が朦朧とする。 「ナナッ…!!」 「お前は自由になんかなれねぇよ。どこに行っても、オレが探しだすからな」 優月と泰雅の脅しの声を聞きながら、あたしは意識を失った。