「…さぁ?知らない」


脅してるつもりかもしれないけど、あたしはそこまで聞き分けがいい子じゃないし。



わざと分からないふりをした。


「…じゃあ、教えてやるよ」 


「…え?」



バイクに乗ったままのレイに、グイッと手首を引かれて…



ハムッ…


「ヒャッッ!?」



み、耳を…噛まれ…!?


は、ハムッて…!?



「フッ…やっぱ真っ赤だな」


「〜〜っ!!」




ありえない!!


学校の近くで、周りには人だっているのに!!


「待ってろよ、ナナキ」