…最初に会ったとき、あたしを蹴った人だ。 先入観があるから、ちょっと怖い…。 「…そんな警戒しないでください。もう蹴ったりしないから」 困ったように笑う、メガネの人。 「俺はリュウ。これからよろしく、ナナ」 「あっ、はい…」 意外と悪い人ではないの…かも。 まだ、少し怖いけど。 「おい、女。俺様は…」 「知ってる。ナツでしょ?」 コイツは平気。 もう覚えたし。 「女遊びをしてる、赤髪俺様最低野郎」 「あぁッ!?てめぇ…ぶっ飛ばすぞ!!」