あたしは、階段の影から出て、カウンターに近づく。 「…気づいてたの?」 「あぁ。あんなに熱い視線を向けられたらな」 ハズッ!! 見てたことも、バレてたなんて…!! 「別に…見たくて見てたわけじゃないし」 苦しい…。 この言い訳は、苦しい!! 『見たくてみたわけじゃない』って、隠れて見てた奴が、いうセリフじゃないでしょ!! 何言ってんの、あたし!! 「フッ…まぁいいけど」