近所でも可愛いと噂の制服に身を包んで、肩より少し下まで伸ばした髪はゆるく巻いて、メイクは……薄くでいっか！
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なんて。そんなの気にしてられない！
楠木瑶(ｸｽﾉｷ ﾊﾙｶ)、16歳、高校2年生になったばかり。
そのまま校門をくぐりぬけ、教室まで走った。
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ＿＿＿………
「ふぅー。間に合った」
教室に入るなり、急いで授業で使う教科書を机の中に入れた。
『おはよう瑶。珍しいね、遅刻なんて』
こんなバタバタな私に話しかけてくるのは篠田麻紀(ｼﾉﾀﾞ ﾏｷ)。
小学校からの幼なじみで、今じゃ1番の親友。
「私も驚いたよ。でも、絶対休んだりしないからね！」
『はいはい、皆勤賞目指すんだもんね？』
そう、私は高校に入ってからはまだ、1度も休んだことがない。
目指せ！無遅刻・無欠席・無欠課。
大学への推薦もかかってるから、絶対に気を抜けない。
それから麻紀としばらく話し込んでいるとチャイムがなり、担任の先生が入ってきた。
