トントン




後ろから肩をたたかれたから振り返る。



「おはよう、奈那」


そこには幼馴染みの優雨がいつにも増して眠そうな顔でいた。



でも、端正な顔をしている優雨は眠気でさえ味方につけてしまう。



きれいだ。



「おはよう、優雨」



今日から高校生になる私達は新しい制服を着て片道1時間はかかる学校に通う。