「桜がきれい…」 地図とのにらめっこも終わり、住宅街から桜の木が並ぶ一本道に出た。 「朱音――――!!」 振り向くとそこには、小さい頃からの 幼なじみで親友の未紗がいた。 「未紗!おはよう!」 「おはよ!学校まで一緒にいこう」 昨日のテレビ観た?とか、 そんな他愛もない話をしながら、 二人並んで歩いていく。