「すみません…私の不注意で。。」


内ズックの紐を見ると赤色だった。

うちの学校は、学年ごとに色分けを
されている。


「けが、してない?」

あまりの色っぽい低温ボイスに
声も出せないほどだ。


「コクコク」(うなずく音)

「よかった。」


そういって彼は立ち上がり、静かに
立ち去った。


周りにいた女子が彼をとり囲んでいる。


やがて、二年生の教室へと
消えていった。