恋色ボタン



緊張の中、先生の立つ黒板の
前に向かった。


そして、いい人が来ますようにと
先ほどの願いを唱えシュッとひいた。



― 12番



黒板に書かれた、その文字の場所に
指示通り動いた。


男子は、まだなのだろうか。