「弥宵依様」
礼拝堂中のステージに1人の女性が立っている。頭に不思議な帽子をかぶり、服はその帽子と同じ薄紫色を使い帽子と似ているデザインだ。
「雷夜ではないか…どうされた?」
「大樹に何かしらの異変が…」
「それは我も耳にした。どうせ、風鈴が行きたい等と言ったのであろう?」
「はい…」
「いつもの事だ…。あの子はまだ十五。雷夜そして、瑠魅歌を連れて行け。雷夜だけでは何をしでかすかわからぬ」
「ははぁ…」
「弥宵依様お呼びでしょうか!?」
「瑠魅歌。丁度良い所へ」
「へ?」
「風鈴の守護者にあたれ」
「……わかりました。あの子何をするかわかりませんものねぇ…。支度をするので失礼致します」
「お守りには匹敵かと思ってな…」
「…」
「まあ、妖怪と戦いになる可能性は高いからな、年老いてしまった雷夜だけだと少し心配でな…考え過ぎだとも思うが」
「その通りかも知れません…」
「…何か妙な感じがするのだ……」
「妙な感じですか?」
「ああ。我が考えるに何か不吉な…人々によっては混乱を招くような……」
「…」
「報告は雷夜、瑠魅歌、風鈴で来い……人に知らせなければならぬ事が起こるかもしれぬ…。その前にっという奴かな…」
「はあ…」
「まとめれば、大樹の元へ行き、その場であった事を全て話せということだ」
「わかりました…」
といい、雷夜は出て行った。
「巫女の服はやめろと言うのを忘れてしまったな……」