「はぁ!!疲れた〜!」
「椅子とはいえ、ずっと座ってるのもキツイよね。」
「うんうん!卒業式以来だね。」

入学式の帰り、3人で校舎を出る。

「もー!」車早くのるよ。」
お母さん達に急かされて、愛実と別れた。

「心愛、クラスどうだった?」
車の中では、心奈と話が盛り上がる。

「結構ね、6年3組のメンバー多いんだ!」
「いいじゃん!心愛は愛実もいるしね。」

「心奈は?」
「私も、小学校で仲良かった人は結構いるかな?
男子もね、結構いるから安心かな。
「私もー!!別の小学校だった男子としゃべれなくても、元から仲いい男子と喋ればセーフよね?」


実は...私達3人(愛実も含めて)は、男子に若干人見知り発揮する。1度仲良くなれば大丈夫なんだけど、自分から話しかけるのが苦手。
でも、女子の中で、どちらかといえば男子と話す方だと思われてるみたいで、理解してもらえない。

この「若干人見知り」ってのが意外と辛い。
他にも、大丈夫な条件みたいなものがあって、
それに当てはまらない状況だと、仲いい男子でさえダメだったりする。

「「まぁ、男子よりまずは女子友達でしょ!!」」2人でハモって笑う。

「あんた達、恋とかしないの?別の小学校から来た男子とかチャンスじゃん!」
ママがまさかの口出し。

「まず、別小の男子は喋れるかが問題だよ」
心奈が眠そうに答える。

「話しかけなさいよ〜。今までなんで好きな子いなかったのかしらね?同じ小学校だった男子でもいいじゃない!!」
「今まで好きになれなかったんだから、変わらないでしょ。」

次は私が応え、娘2人に反発されて凹むママ。

「私が中学生の時は、普通に好きな子いたのになぁ」
ママのつぶやきを聞いて、ちょっとドキッとした。

私だって、実は恋に興味がある。
少女マンガと読んでキュンキュンするけど、
芸能人でもない、普通の同級生にキュンキュンなんてするのだろうか?って疑問だし。
でも、付き合いたいって願望あるし。

とにかく、恋したいな。って思うけど、しようとおもってするもんじゃないよね(汗)